糧にもならぬ矜持ばかり | がけっぷち

糧にもならぬ矜持ばかり

目を見張るほどの容姿も

心打つほどの志も

冴え響く才能も

この身には何もなく


生まれつき諦念に縛られて生きてきた筈はないが


どこかで逃げてないか

どこかで避けてないか

言い訳を盾にする為に


己の限界を本当に知らぬ人間が
絶望を口にするなどおこがましい


最後のエッジに、99%のその先に、

自分は本当に踏み込んできただろうか


やれるだけやったものと

過去をすげかえてしまう弱さ


認めたくない事を認めなければ、


その先のゲートを閉じているのは自分自身。